2006年10月1日

昨日見たオリバー・ストーンの映画「World Trade Center」の中で一番印象的だったのは、アメリカの地方都市で会社員をしていた海兵隊員の予備役に関するエピソードです。彼は、WTC崩壊のテレビ映像を見て、教会で祈っている内に、神の啓示のようなものを受けて、突然髪をクルーカットにして、マリンコーアの軍服に身を包み、単身WTCの瓦礫の山に登って、生存者の救出に向かいます。生き埋めになっていた2人の警官は、このやや狂信的な海兵隊員がいなかったら、絶命していたでしょう。被害者にとっては、これほど頼もしい存在はありません。しかし、半ば狂ったような目をしたこの兵士は、アラブ側から見たら悪魔以外の何者でもないでしょう。実際この海兵隊員は、志願してイラク戦争に従軍しています。

神の導くままに、百万人が反対しても、我が道を行く。これは実にアメリカ人的な精神であり、開拓時代以来、アメリカ人が一番尊敬する生き方です。しかしWTC事件以来、イラクもアフガニスタンも泥沼化する一方で、アメリカおよび欧米対アラブの相克は、全体として見ると悪い方向に進んでいると思います。

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ミュンヘンの「赤十字広場」という地下鉄駅の周辺は、最近この町で人気がある地域の一つです。駅前にあった銀行の支店がリストラで閉鎖され、「Bohne und Maltz」というカフェ・レストランに生まれ変わって最近開店しました。これが大盛況で、駅の周りの雰囲気が一段と明るくなりました。今朝ブランチを食べてきましたが、大きなカフェの割には、あまり客を待たせず、値段もそれほど高くないので、合格点。特にカフェの外のテーブルは大人気です。

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先日ノイハウゼン地区の静かな住宅街にあるティツィアーノという、イタリアレストランに行きましたが、これも大正解。古い住宅を明るい感じに改装した店内の雰囲気、イタリア人の接客態度、料理ともに三拍子揃っておりました。一番大事なパスタの茹で加減もアルデンテで合格。ワインの値段も良心的。プーリア地方の赤は美味しかった。名前ばかりで、中身がひどいイタリアンが多いミュンヘンで、こういう店は貴重です。